2023-11

おうちで映像・音響室の資料を見てみよう!

昭和館では、4月29日から5月8日までゴールデンウィーク特別企画として、映像・音響室が所蔵する資料から順次クイズを出題いたします。ご自宅で推測して答えを考えてみてださい。
※解答は出題の翌日、追記で掲載します。


こちらの映像は、昭和20年(1945)9月に茨城県の古河で撮影されたものです。


(米国立公文書館提供)

映像には、子どもたちが進駐軍の米兵に集まり、
何かを受けとろうと、必死に手を伸ばしている様子が撮影されています。

さて、ここで問題です!

米兵が子供たちに配っているものはいったい何でしょうか。
以下の4択からお選びください。

A:お金  B:お米  C:お菓子  D:お守り



(5月8日、解答を追記しました)

正解はCのお菓子でした。

昭和20年(1945)8月15日の正午、戦争の終結が「玉音放送」によって国民に伝えられました。30日には、連合国総司令部のダグラス・マッカーサーが厚木飛行場に降り立ち、連合国軍の日本進駐が開始されました。
米軍の茨城県への進駐は9月11日で、この映像は16日に撮影されたものです。
小さい子どもたちはお菓子(キャンディー)を受け取ろうと、米兵の元まで上がっていき、あまりの勢いに米兵は押し倒されてしまっています。
戦後はあらゆる物資が不足し、最も深刻だったのが食糧の不足でした。空腹の子どもたちは「ギブミーチョコレート」と言って、米兵の周りに集まりました。この時代に幼少期を過ごした方たちの中には、初めて覚えた英語が「ギブミーチョコレート」という言葉だったという方もいらっしゃるのではないでしょうか。見たことも食べたこともない外国のお菓子(チューインガムやチョコレートなど)は子どもたちを魅了しました。

【参考資料】
「茨城県の百年」(213.1/Ki41)
「茨城県史3」(213.2/To15/3)
「20世紀 にっぽん人の記憶」(210.6/Y81)


昭和館YouTubeチャンネルでは、当時の様子について語る証言映像(オーラルヒストリー)も視聴できます。
「母を支え懸命に生きる~國政隆昭さんの体験談~」では、初めて見る進駐軍への印象について國政さんが語っています。
こちらもぜひご覧ください。




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